2009/12/14
デフレ下の投資戦略
少し前の話になりますが、先月(11月)20日に発表した月例経済報告で「日本経済は緩やかなデフレ状況にある」と政府が認定しました。
政府による「デフレ宣言」は、2006年6月以来、3年 5カ月ぶりとなります。
この後、自身の店を持つ美容師の友人が「デフレ脱却もしていないのにデフレ宣言というのは違和感がある。」ということを言っていました。
大前研一氏もブログで同様の発言をしており、美容師と大前研一氏の視点が同じである事を面白く思い、同時に消費者相手に商売をする者の実感というものを感じました。
確かに、2000年前半の ITバブル崩壊を経て、2002年 2月に始まった景気拡大は戦後最長のいざなぎ景気(1965~70年)超えと言われましたが、庶民にとっては実感に乏しいものでした。
この理由は、有識者の間ではコンセンサスが取れていると思いますが、要するに「サラリーマンの収入が増えていない。」ことにあります。
そして、リーマンショック以降の経済環境の中で、収入が増えていないどころか、企業の賃下げ圧力は強まっています。
実態としても、賃金実態調査(14日発表)によると、2009年に平均賃金を引き下げた企業は、1999年以降で最多の 12.9%に上っており、前年の 4倍に達しています。
言うまでも無いことですが、デフレ下では「モノが安く買える」反面、企業収益が圧迫され、その結果「賃金は抑制、または下落圧力にさらされる」ため、経済全体としては決して好ましい状況ではありません。
このようなデフレ下では、どのような投資戦略が有効でしょうか?
(1) デフレの影響を受けにくい業種に投資する。
例としては、医薬品業界、社会インフラ(電力、鉄道など)などが上げられます。
また、現在の経済環境下で(であるがゆえに)強さを発揮する低価
格帯の商品を扱う企業(ユニクロなど)も投資対象となるでしょう。
但し、ファンダメンタルを元に株式投資をする場合は、業種として
の判断だけでなく、株式が割安かどうかの判断も必要です。
(2) 個別株式、業種、株式指数などで、売り(ショート)ポジションを持つ。
CFDの場合、信用取引のようにポジションを手仕舞う期限がないものが多く、また貸株料も掛かりませんので、ショートポジションが取りやすくなっています。
但し、損失は無限大なので、自身のリスク許容量に応じたレバレッジと損切りの設定をすることをお勧めします。
(3) 何も投資しない。
これも戦略の一つでしょう。
デフレ下では、モノに比べてお金の価値が相対的に上がるので、キャッシュを持っていることはいいことです。
但し、前述のように、賃金の下落圧力も強いということも覚えておいて下さい。






